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高齢になるとガンにかかりやすくなる、というのは容易に想像がつくと思います。実際のところ、統計的に見てもすべてのガン患者のうち、80%以上が、55歳以上の中高年によって占められています。また、ガンによる死亡のピークは、60〜70歳の間にやってくるというデータもあります。乳ガンを例にとっても、20歳と75歳の発症率を比較してみると、75歳が100倍ガンにかかりやすいともいわれています。
ガンは老化現象の一つといっていいでしょう。では、なぜ年をとるとガンにかかりやすくなるのでしょうか?
これは免疫機能に関係してくるものと思われます。年を重ねるごとに、免疫力が低下してくるのです。免疫系を構成しているリンパ球系細胞の数は、およそ5千億個にもなります。そのうち7〜8割がT細胞で、残りがB細胞とNK細胞です。その多くは寿命が数10日と短く、1日に100億個死んでいます。そのかわり新しい細胞が生まれてくるわけですが、この流れの中に、老化の秘密が隠されているのではないでしょうか。
実は、老化のシステムはまだ解明されていないのです。しかし、老化と免疫力の低下には間違いなく関連があるようです。たとえば、Tリンパ球を作り出すのは胸腺ですが、この胸腺は10代をピークに萎縮していくのです。また、高齢化してくると、T細胞やB細胞のガンや抗原に対する反応が鈍くなってくることは、これまでの研究で明かになっています。まだ科学的には解明されてはいませんが、身体の免疫機能は老化によって鈍くなり、反応が低下するのは間違いないようです。
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