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■ 食習慣と発ガンは密接な関係
ガンとは何かということについて、少し述べてみましょう。ガンというのは、悪性腫瘍のことです。腫瘍というのは「デキモノ」です。体の表面や内部に発生したデキモノのことを腫瘍と言います。ただ、この腫瘍には、良性と悪性とがあるわけです。良性腫瘍は、オデキみたいなものです。それ自体は生命を脅かすようなものではありません。しかし、脳の中にできた場合だけは、それが脳を圧迫してしまうので良性であろうがなかろうが命取りになるということはあります。
悪性腫瘍は何が怖いのかと言えば、それが大きくなったときに、その周囲にある組織にどんどん浸潤していくことです。それと転移という問題もあります。リンパ行性と血行性との2つがあって、リンパ液や血液を通して、全身に転移していくのです。
だから、ガンは怖いと言われるのです。その悪性腫瘍も、大きく「癌腫」と「肉腫」に分かれます。癌腫というのは、上皮性の組織にできるものを言います。皮膚はもちろん、胃や腸とかの粘膜上皮などの組織にできるガンのことです。これに対して、非上皮性の組織、筋肉とか骨、脂肪などの組織にできるものを肉腫というのです。骨肉腫、筋肉腫などの病名はよく知られていますが、これも大きな意味ではガンのひとつであるというわけです。
こうした悪性腫瘍、つまりガンも、最初は1個のガン細胞から始まります。それがだいたい10年から20年にも及ぶ長い時間をかけて30回以上の細胞分裂を繰り返すと、「早期ガン」として発見できます。だいたい1cm (1g)ぐらいの大きさになり、初めてCTやレントゲン写真で発見可能となります。この段階で、ガン細胞の数は10億個ぐらいと言われています。しかし、それ以前の段階では小さすぎてまだ肉眼では発見できません。
それがいわば、いまの医学の限界とも言えます。本来なら、ガン細胞が10個から100個ぐらいのうちに発見できて、対処できればいいのでしょうが、それはいまの医学では不可能です。ガンの大きな塊を取るために開腹手術をしたとします。その周辺に1ミリ程度のしこりがあっても、なかなか手術中に見つけることはできません。しかし、1ミリのしこりの中にはガン細胞が100万個もありますが、肉眼では小さくて見えないのです。
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早期にガンを発見して手術をしても、100%再発の可能性がなくなると言いきれない理由は、手術ですべてのガン細胞を取り除くことが困難だからです。最初にガン細胞への突然変異はどうして起こるかと言いますと、ほとんどが外部からの環境要因によるとされています。発ガン因子により刺激を受けた遺伝子の中の複数のガン遺伝子が活性化したり、逆にガン抑制遺伝子の働きが抑えられることにより、細胞が突然変異しガン化がはじまるのです。
これはアメリカの研究ですが、その発ガン因子としてもっとも大きなものは食事だという指摘があります。パーセンテージで言えば、食事が発ガン原因の35%を占めるわけです。そして、次がタバコです。これは30%です。食事とタバコを合わせると、実に65%という数字になります。
この他にも発ガン因子としては、X線などの放射線や紫外線、化学薬品の害、抗ガン剤、職場のストレスなどさまざまなものがありますが、逆に言えば、正しい食事と禁煙をすればガンを発生させる可能性を65%も低下させることができるわけです。それほど食習慣と発ガンは密接な関係にあると言えるのです。
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