■ 希望を持ち前向きに生きよう
心と体の関係を重視し、治療に心が与える影響をたくみに取り入れた実践として、イメージ療法と呼ばれるものがあります。それをガン治療に応用したのが、有名なカール・サイモントン医師とステファニー・サイモントンの夫妻です。いわゆる「サイモントン療法」と呼ばれる療法を編み出した2人は、自分たちのイメージ療法のポイントを、有名な著書『がんのセルフ・コントロール』の中でこう述べています。
「イメージを描くことで、起こってほしいと思っていることを、心の中ではっきりと表明するわけです。イメージを描くときに大切なことは、腫瘍に打ち勝つ最大のカが、たとえば薬物療法のような治療よりも自分の白血球にあるというようなイメージを描くことです。基本的に体に備わっている癌細胞を除き去る防衛力こそが、健康を回復するための重要な力だと、私たちは考えているのです」
つまりサイモントン夫妻は、ガン患者に、自分のガン細胞や腫瘍をできるだけ正確にイメージするように教えたのです。そして、そのガン細胞は弱く、組織も乱れており、自分の体がガンに対して防御する機能も、実は生まれながら持っていることを教えました。そこでは患者さんたちは、みんな自分のガンは絶対に治るという確信に近い希望を持ち、毎日、適度な運動とリラックスする時間を過ごしていました。笑いがあふれ、お互いを気づかう気持ちに満ちていたのです。
自分がガンを克服したあと、どのような生活を送りたいのか。そのイメージを胸に抱き、前向きにガンと闘っているのです。そうした明るいイメージこそ、人を前向きに生きようとさせる心の栄養源と言えると思います。絶望こそ、ガン、ひいては病気の大敵なのです。いつでも人生には希望があります。それは、人間はもともと病気を克服する凄い力である自然治癒力を持っている存在だからです。
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